たまにはスプラッシュの日常を。
スプラッシュでの私の仕事には、「出来ません。」という言葉は存在しません。そんなわけで、今回は
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破れたミットって直せる?
というご依頼。
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まぁ、直せませんけどね。ていうかこんなに破れる前になんとかなりませんでしたかね。もう新しいのを買ったらいいんじゃないの?と思いましたが、
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革が馴染んで柔らかくなって、仕上がってきてるんだよね~
その本のどこかに書いてあったんだけど、革の移植をしたらいいみたいだよ。
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と、「ミット持ちの教科書」と、破れたミットと古くなったグローブを渡されました。
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え、なに、「革の移植」って。
とりあえずやってみるしかない。
まずは本のどこかから修理について書いてある場所を探すところから始まります。長い旅路です。
グローブを解体してみる。
立体縫製された中に、ウレタンのクッションが入っています。場所によって厚みが違います。
柔術衣の時もそうですが、解体してみるとそのものの造りや工夫がよくわかりますね。よくできています。ありがたい。
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なるべく広く取りたいので、縫い目ギリギリをカッターやハサミを使って切っていきます。ウレタンがぽろぽろ崩れるので、ビニール袋に入れての解体作業です。
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写真を撮り忘れましたが、取れた革は場所によって伸びていたり縮んでいたりするので、アイロンをかけてなるべくまっすぐにしていきます。なりませんが。
体に触れる場所は特に気をつけて。
パンチはグローブなので大丈夫ですが、蹴った時に触れる場所が滑らかでないとよろしくない。全面張り替えるほども革が取れない。そのあたりを調整しながら、ちょうどいい感じに革を切り取っていきます。
接着剤で張りつける。
今回使ったのはおなじみ「Gクリヤー」。皮革製品にも使えるんですね。50mlのほとんどを使いました。
接着剤を両面に塗って、5~15分後に張りつける。ずれてしまうと大変なので、中央から少しずつそれを繰り返していきました。時間がかかる作業です。しっかりくっつくように木槌で叩いたり(なかったのでゴムハンマー)、ローラーをかけたり(壁紙貼った時に買ったやつ)して圧着していきます。
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そうこうしながら半日かけて出来上がり。
しっかり乾くまで、1~2日置いて使い始めましたが違和感なく使えているようです。
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「WINDY」ミットに「WINDY」グローブの革を付けたので、向き合った時もそれほど違和感なく使ってもらえるかな。
やっぱり革製品は使い込んでなじませていくものですね。長持ちしてくれるといいな。