◆ World IBJJF NO-gi Championship 2024
【開催日時】現地時間:2024年12月12日(木)~14日(土)
【開催場所】ラスベガス・コンベンションセンター
スプラッシュから木部が出場しました!
▼12月14日(土)
<黒帯>
◆木部 亮 選手
マスター4 黒帯 ライトフェザー級 優勝! 世界チャンピオン!
悲願の世界チャンピオンをNO-GIで果たしました。
NO-GIランキングは8名中の8位。GIでは準優勝や3位入賞でポイントがあるものの、NO-GIは0ポイントでの出場。ということで初戦はランキング1位の選手と対戦といういきなり厳しい始まりとなりました。
とはいえ、他のメンバーを見回したところで基本黒帯ですのでそれぞれ一筋縄ではいかない選手ばかり。反対の山には夏のGIの大会で優勝した選手もいます。誰とどこで当たっても…ですよね。
そんな中、落ち着いて試合に臨めたのは、これまで何度も重ねてきたラスベガスでの経験がものを言ったかなと思います。
毎回、現地滞在中や長い機内での過ごし方、時差、食べ物、街並み、言語もすべて含めたうえで、本番は世界トップのレジェンド柔術家と対戦してきましたからね。今回は季節が冬というだけです。
本人曰く、「GIよりNO-GIの方が強い。」そうですが、試合に集中して、証明できたのは良かったなと思います。
多くの方からお祝いのメッセージをいただき、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
ちょうど12年前、辰年。木部の干支なので、よく覚えています。
盤石の状態で迎えたDEEP初代フライ級王者トーナメント決勝では、もうほとんど掴んでいたであろうチャンピオンベルトがその手からこぼれ落ちるのを見ました。
今年の夏、ついに決勝のマットに上がったワールドマスターでも、あと少しのところで獲ることが出来ませんでした。
トップレベルであることに間違いはないけれど、トップオブトップを掴めない。
チャンピオンには縁のない人なのかなぁと思うところもありましたが、今回、試合後そして表彰台の最上段で、初めて彼の最高の破顔を見ました。
その途端、過去の叶えられなかった渋い顔たちが頭の中を駆け巡り、少し、借金の清算が出来たような気持ちになりました。
今回の世界チャンピオンメダルは、私だけでなく、木部にとって人生の辛い場面を支え、一緒に歩みながら、信じて、ずっと心にとめて応援してくれている人たちの気持ちに報いたメダルだと、いつものメダルより、より重く感じました。
彼は明るく前だけを向いて、今日も明日につながる教則動画を買っています。
次の目標は来年のワールドマスターでGIでも世界チャンピオンになることのようです。